BA9FBEC7-2E75-46B4-9F2D-58EE1908AB3Fロシアにおける日本年のプロジェクト『夕鶴』の記者会見が、マリインスキー劇場(ウラジオストク)で行われました。

F0D05AB9-AB6A-48C0-BB29-5B351D09EAA2左から松本重孝さん(演出家)、小原啓楼さん、半田美和子、高関健マエストロ、中村耕一郎在ウラジオストク総領事様、二瓶純一さん(ジャパン・アーツ代表取締役社長)。

B3DD1957-072D-4ABB-8DB5-2C38FD8875A2このオペラのお話について既にご存知の方もいらして中身の濃い質疑応答になりました。

ADF8DA5E-5AFB-4530-A876-910B490296FC専門的な部分にも質問が及び、また興味深く聞いてくださるので、もっと皆さんとお話ししたくなりました。

393FBEA8-4D45-441C-BB6B-717356267713マリインスキー劇場。明日19時開演。

2019.3.4 work

C763E571-0A99-4BC5-B244-730F451A8D25ウラジオストクに入りました。
ここまでの稽古、行程を支えて下さった全ての皆様に深く感謝致します。

今回は取材を受けることも多くありました。話し下手な私の話に耳を傾けて下さった方々にも御礼申し上げます。様々な質問を頂きましたが、こちらにも主たるものを残しておこうと思います。


Q.『夕鶴』という演目(または「つう」という役柄)への思い、どのように歌い(演じ)たいか?

このオペラは、日本のオペラの中で上演回数の最も多い作品です。「つう」は、これまで日本を代表する多くのソプラノ歌手が歌ってきた役でもありますので、楽譜に向かう度、いつもに増して身の引き締まる思いが致します。
團伊玖磨先生がお亡くなりになる少し前に、私は九州交響楽団の皆さんと「つう」の2曲のアリアを演奏し、先生にリハーサルから聴いていただいたことがあります。またその際にお食事などもご一緒させていただく機会があり、私にとっては大切な思い出ですが、その時の先生の言葉を胸に、そして何より、先生の楽譜に描かれている「つう」を音で表出させていけたら、と稽古を重ねております。

つうは鶴の化身ですが、この音楽からは、人智の及ばぬ大自然の化身でもあるようにも感じます。守るべきものがある時には、野性的な激しさを持って闘う鶴の気性、強さもまた音楽の中に現れるのを歌う度に感じます。
肉体を媒体に音を奏でる声楽、つまりオペラにこの題材を選ばれたことが、オペラ夕鶴の大きな成功に繋がっているようにも思われます。


Q.ロシアの皆さんには、どんなところに注目をしていただきたいか?

このオペラは見る人によって、大変様々な見方、捉え方、テーマが浮き彫りになる作品です。それは例えば、「経済至上主義への問いかけ」であったり、物事の本質を見極め損ねる恐れがある「人間の欲」対「絶対的な自然の摂理」ということであったり、またこのお話の根底には「異類婚姻譚」があるわけですが、そうしたタブーや異民族異文化との遭遇であったり、はたまた、幼い子が見れば「約束を守らないと取り返しのつかないことが起こるんだなぁ」といったことかもしれません。
そうした多くの要素を、昔から伝わる「民話」を題材とすることで、時代を超えて受け入れられる普遍的な作品になっていると同時に、「無常」を受容することに纏わる日本人の美意識が、まるで削ぎ落とされるがごとく描かれていることに着目していただけたらと思います。


Q.このオペラで伝えたいこと(このオペラが伝える核心だと考えているところ)は?

私自身は媒体に過ぎないので、私を通してこの作品を多面的にご覧いただけたらと思っていますが、この音楽と向き合っておりますと、生も死もまたこれ日常とする、生きとし生けるものの絶え間ない日々の営みの連鎖や、そのささやかで何気ないものにこそ宿っている尊さ、スケールの大きさに、圧倒される思いが致しております。


Q.ロシアの皆さんへ一言。

ロシアの皆さまと「夕鶴」を共有するために、日本のクラシック音楽シーンの土台として日夜心を砕いてくださる素晴らしいスタッフの皆さんと一緒に、出演者一同準備を進めております。

例えばロシア民謡を聴いて私達日本人もどこか懐かしいような郷愁を覚えるのと同じように、きっと、日本調のメロディが織り込まれているこの作品も、初めて聞く他国の方々にとっても追憶を震わせる何かがあると思いますので、是非多くの方に足をお運びいただけたら幸いです。

2019.3.3 work

メンデルスゾーン作曲 “Ein Sommernachtstraum” をアンサンブル金沢の皆さんと演奏させていただきます。
この作品の序曲は、もともとメンデルスゾーンが姉のファニーと楽しむためにピアノ連弾曲として書かれ、
その後オーケストラ用に編曲されたものですが、
完成した時のメンデルスゾーンは17歳であったいうことには驚くばかりです。
その後、序曲の主題を元に『夏の夜の夢』上演のための付随音楽が作曲され(Op.51/1843年)、
序曲(Op.21)と合わせて演奏されるようになりました。

私にとってこの作品は、初めてプロオーケストラの定期公演のソリストとしてデビューした思い出深い曲です。
ガリー・ベルティー二指揮・東京都交響楽団(東京芸術劇場)の皆さんとの演奏でした。
まだ経験の深くなかった私にとっては、外国人指揮者の先振りにどう合わせて良いのか、
オーケストラの皆さんは何故あんなにぴたりと合わせることができるのか、
そんな初歩的のことにも驚嘆したものでした。

思えばそこから長い年月の間に、多くの国内外の指揮者、オーケストラのみなさんと共演させていただきましたが、
その度に演奏家としての学びを頂戴し、育てていただきました。
今まで出会った演奏家、共演の機会の全てが、私の先生だったと思っています。

先のメンデルスゾーンのエピソードに触れる度、思い出すのはLeipzigで訪れたメンデルスゾーンハウスのことです。
“Ein Sommernachtstraum”だけでなく、メンデルスゾーンの歌曲、特に”Auf Flügeln des Gesanges”は、
日本でも親しまれている作品ですので、学生の頃から度々歌う機会がありました。
そうしたわけで、初めてメンデルスゾーンハウスを訪ねた時は胸が踊りました。

地図を見ながら近くまで行くと、綺麗な金色の髪をした少年がトコトコと近づいてきてくれました。
どの建物か尋ねると「こっちだよ」と導いてくれた、その光景がとても美しく、
まるで音楽の妖精が案内してくれたようでした。私の小さな思い出です。

メンデルスゾーンハウスは、フェリクスが息を引き取った家で、現在は博物館になっています。
ちょうど修学旅行か遠足か、ドイツ人の子供たちがガイドを聞きながら見学していました。
メンデルスゾーンは鉛筆画や水彩画の作品も残していますが、
私は「ルツェルンの風景」という1847年に描かれた絵の絵葉書を購入しました。
それはとても優しい色とタッチで、その後自宅のピアノの上に長く飾ることになりました。

裕福な家と恵まれた才能で幸福な作曲家というイメージがありますが、
ユダヤ人の家系であったメンデルスゾーンは迫害を受けることが多く、
キリスト教改宗後も殆ど変わりませんでした。
人種や宗教の違いから生じる対立など、今尚同様の問題が解決に至らないまま日常的に存在しているわけですが、
メンデルスゾーンの”Ein Sommernachtstraum”のように、世界中の人が一聴にして表情が優しく和らぐような
音楽を残してくれた先人達に思いを馳せ、深い感謝を持って演奏したいと思います。

2019.2.3 work

おかげさまで良いスタートを切っております。有難うございます。
1月は桐朋学園大学・大学院門下生達の卒業試験や後期試験の為の追い込みレッスン、試演会など。
2月はアンサンブル金沢の皆さんとメンデルスゾーン「夏の夜の夢」を演奏させていただきます。
指揮の川瀬賢太郎さんは勿論のこと、藤村実穂子さんと再び演奏をご一緒できることがとても楽しみです。
3月は、ウラジオストクとサンクトペテルブルクで、「夕鶴」を3公演歌わせていただく予定となっております。
どこまでいっても挑戦といった感じですが、今年も最善を尽くし良い音を生みたいと思います。IMG_6183昨年末、合田さんに写真を撮っていただきました。

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出会いの連鎖に感謝。

2019.1.30 information, work

「第63回日本音声医学会の話〜その1」
Prokofiev:Flute sonata in D OP.94 – Emmanuele Pahud – Stephen Kovacevich
1、II. Scherzo
2、III. Andante
3、IV. Allegro con brio

2018.11.3 information, work

「気候病」
Franck:Sonata for violin and Piano in A major – 岡崎慶輔 – 伊藤恵
1、Ⅱ Allegro – Quasi lento – TempoⅠ. Allegro
2、Ⅲ Recitativo – Fantasia Ben Moderato – Molto lneto –
3、Ⅳ Allegretto poco mosso

2018.10.27 information, work

「学会の準備」
Pergolesi:Stabat Mater
– Les Talens Lyriques – Christophe Roussset – Andras Scholl – Barbara Bonny
1、Ⅰ.Duetti; Stabat Mater dolorosa
2、Ⅱ.Aria;Cujus animam gementem
3、Ⅲ.Duetti; O qua tristes et afflitta
4、Ⅻ.Duetti; Quando corpus morietur

2018.10.20 information, work

「最近のお仕事・・老眼は進化?」
Debbusy:Sonata for Flute, Viola and Harp, L. 1372. – Aurèle Nicolet, 今井信子, 吉野直子
1.- I. Pastorale
2.- II. Interlude
3.- III. Finale

2018.10.13 information, work

「Aretha Franklin 追悼」
1. Love The One You’re With
2. (You Make Me Feel Like a) Natural Woman
3. Ain’t No Way

2018.9.22 information, work

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2018.9.17 information, work

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